芦屋地獄谷

兵庫県芦屋市

2016年04月15日



Road Map :阪神高速をフルに使うと自宅から登山口までは1時間も掛からない。
Route Map:滝の茶屋を基点に右回りで地獄谷〜ロックガーデン〜荒地山を周回する。
芦屋ロックガーデン
  滝の茶屋から六甲最高峰へ登る道は途中にゴルフ場も通り面白さに欠ける
ハイキング道ではあるが、マニアックな地獄谷からロックガーデン、キャッスル
ウォールから荒地山のコースは変化が多くお勧めの面白いコースだと思っている。同じ事を20数回来られているハリソン・フォード氏も六甲山系で一番面白いコースだと言われていた。 ヨセミテを歩いたことのある人からの言葉なので本物だろう。
今日も又道間違い
  地図を見ずに歩くので、以前から道間違いのミスが多く、今日こそはと思っていたが、又やらかしてしまった。 キャッスルウォールを通ることに執着してしまったので登り返しをしたが、道間違いのまま下山しても車に戻ることは出来たのだ。
相当きつい道無き道を登り返してしまったので精神的に落ち込んでしまった。
    標高差:392m
累積標高差:684m)
六甲山系で好きな所は芦屋地獄谷と荒地山が上げられる。久し振りにそれを一挙に周回したく出掛けてみる。高座の滝に一番近い駐車場は直ぐに満車になるので、平日の朝早くから登ることにする。
荒地山(549m)
登り:2時間11分(荒地山まで)
下り:1時間50分(荒地山から、強烈な道間違い時間含む)
コースタイム:4時間00分
ロックガーデンへのハイキングコースはまず、滝の茶屋のお店の中を
通ることになる。 近くには2ヶ所にトイレあり。
ロックガーデンに行くには一番便利な滝の茶屋前の駐車場は狭くて土日なら直ぐに満車になってしまうのであるが、今日は平日、しかも朝早いので一番乗りが出来た。 気温13℃で暖かい、7時44分に出発する。
直ぐに ”高座の滝”がある ”護摩堂”に着く。
毎日登山風のじいさんがストレッチをしていた。
落差10m程の”高座の滝” 普段は水量が少ないが、一昨日の大雨で今日は充分な水量が流れていた。
高座の滝からひと登りして地獄谷へ下りる。 ここの入口には道標が
無く、知る人のみ知る。 のマニアックなコースとなっている。
砂地の沢に降りると流石感知用のワイヤーが健在だった。
流石のデブリを登ると地獄谷の入口となる。
沢水が少ないのが幸いして靴を濡らすことはなかった。
地獄谷に入ってしまえば登山道は無いに等しい。
大きな岩の間を適当に登って行く。
右側の斜面を這い上がる。
小さな滝は数多く出て来る中で、最初の2段滝は正面突破が
難しそうなので右側の斜面を高巻きする。
この小さな滝も滝横が滑りそうなので右側から高巻きする。
高巻きの踏み跡も急斜面で木の根っこを掴みながら這い上がる。
ここは問題無くと言えないが、登ることは出来た。
ステップが一杯あるが傾いているので滑り易い。
靴底を濡らす程度で通過することが出来た。
沢歩きの本髄となって来る。
ここも簡単に通過することが出来た。 沢登り感で一杯だ。
一見、行き止まりの様に見えたが、沢は左側に続いていた。
高巻きの斜面は歩き難く、正面突破すれば
良かったと後悔する。
前回、この滝には水が殆ど流れておらず、正面突破
出来たが、今回は水量が多く周辺が濡れて滑りそう
なので左斜面から高巻きすることにした。
この滝は乾いた岩を登ることが出来たので
楽チンに通過することが出来た。
高巻きの斜面は滑り易く、しかも古いロープは
短くて登るのに難儀した。
この滝も前回は滝の左横を登っているのであるが、
水量の多さから、今回は高巻きすることにした。
沢登りに来たのに高巻きばかりしている感じだ。
ロックガーデンに行くには ”小便滝”が流れている右側の枝沢に
入る必要がある。 ”小便滝”の上にも小さな ”小便滝”が流れていた。
正面に大きな堰堤が見えて来た。 2回目の地獄谷は堰堤への立派な踏み
跡を追ってしまい、違う所に行ってしまったが、今回は我がHPで充分と
予習して来たので、道間違いをすることはない。 手前の小さな滝(?)が
”小便滝”である。
”小便滝”の直ぐ上の ”小便滝”
どちらが本家なのだろう?
”小便滝”は水の流れていないことも多いらしいが、今日は小便らしい滝を見ることが出来た。
沢水は少なく靴を濡らすことはなかった。
しかし、大雨の後では難儀するかも知れない。
ゴルジュ状の枝沢に入って行く。
ちょっとした広場になっていて、ここで沢水が無くなる。この先はロックガーデンの入口、”A懸垂岩”となる。
ここは滝の左側の岩をよじ登る。
左側の岩峰が ”A懸垂岩”の下端となっている。
前回、この岩峰をボルダーで挑戦してみたが、怖くて真ん中辺りで止
めている。 登るより下る方が怖かった。 しかし、ボルダー岩なのに
ステップを切るのはインチキではないか?
アイゼントレーニングがされたのか、岩肌には
爪による引っ掻き傷が沢山付いていた。
”A懸垂岩”の登り途中からロックガーデンの一郭を眺める。
まずはご挨拶代わりに ”A懸垂岩”に登ってみる。
しばらくお話ししてから、軽やかに下って行った。
A懸垂岩のてっぺんでハリソン・フォード氏が待っていてくれた。
地獄谷から登って来たと言うのでマニアックな方だ。 ロックガーデン、荒地山が好きで20回以上来ているらしい。 今日も荒地山に行くと言われていたので、おいらとは逆回りであるが同じコースを歩くことになる。
来日20年で日本語がペラペラで助かった。 関学で英語の先生をしているらしい。
56分にて ”A懸垂岩”に着く。 ロックガーデンには道が一杯ある割に道標、標識が一切無く、
迷いの岩峰である。 20回以上来ているハリソン・フォード氏も ”B懸垂岩”がどこなのか
判らないと言っていた。 ロックガーデン周辺はツツジの花が満開となっていた。
”A懸垂岩”からは芦屋、西宮の大阪湾への展望が開けているが、
相変わらずのかすみで見通しは悪かった。
逆光になってしまったが ”A懸垂岩”のてっぺんを振り返り見る。
ロックガーデンは砂で滑り易い道(?)が沢山あり、自分がどこを向いて
どう歩いているのか判らなくなってしまう。 ハリソン・フォード氏の
後を付いて行く。
ハリソン・フォード氏が送ってくれた写真には、たどたどしく歩く
おいらが写っていた。 貴重な写真、有難う御座います。
風化した花崗岩がロックガーデン独特の景観を見せてくれている。
これも道?
これも道?
”A懸垂岩”を見るが、表示が無かったので、これが本当に ”A懸垂岩”なのかは
定かではない。 前回、”A懸垂岩”から続く尾根ででつまずいて膝を岩に打ち付け
血だらけで歩き続けたことを思い出す。
先ほど、ハリソン・フォード氏がこのロープ場を登る
のが見えたのであるが、写真を撮るには遅過ぎた。
通過してから振り返り見たトラバース路であるが、
路面が砂地で滑り易く、危険な道ではあった。
ピークに登ってからの下りには古びたロープが設置してあった。
途中には垂直の崖もあった。
本名はお聞きしているが、掲載して良い物かどうか?
同じ方向に進んでいたので又、会うことが出来た。
お歳を聞くとおいらと同じ66歳であった。
スキューバーもRCもやっていたと言うので経歴も
おいらと良く似ていた。
名勝 ”ピラーロック”からハイキング道に出て、彼はキャッスルウォールに下り、
”荒地山”に登ると言うので、一旦、お別れとなるが、俺は ”風吹岩”側から
”荒地山”に行くので、どこかでもう一度会えるはずである。
1時間37分で展望地である ”風吹岩”に着く。
ハイキング道を ”風吹岩”に向かう。 前回、下ったことのある
”キャッスルウォール”への道には道標がなかった。
激下りな道で、2度と行きたくない道ではある。
土日なら多くのハイカーの休憩地であるが、平日の今日は
ハイカーが殆ど居らず静かな ”風吹岩”だった。
”はいポーズ!”と声を掛けると快くポーズを取ってくれて関西人の
乗りの良さを実感した。 関東で同じことをすると、”何?この人!”となってしまうのだろう。 トレランで六甲最高峰まで走るらしい。
”風吹岩”からの ”六甲最高峰”に続くハイキング道に入る。
”横ノ池”に寄って見る。 ”風吹岩”で出会ったカップルが良い感じで風景に溶け込んでいた。 ”仕事さぼったのか?”と聞くと今日は
休みだと言っていた。 ”六甲最高峰”まで行くらしい。
ハイキング道を更に進む。
”荒地山”への分岐を探しながら歩いていると、
しっかりした道標が出て来た。
荒地山への樹林で覆われた道を穏やかに登って行く。
この道は過去2回下りに通ったことはあるが、何も覚えていない。
一旦、登って行き、その後少し下って荒地山へ登り返して行く。
展望は得られないが樹林の隙間からは ”六甲山”が見えていた。
2時間11分にて ”荒地山”(549m)に着く。見覚えのある光景だ。
この時点では下り道は1本しかないと思っていた。
下山に入る前にしっかりと道標を確認したが・・・
”岩梯子”の上辺りだろうか、予定通りに登って来た
ハリソン・フォード氏と再会することが出来た。
少し話ししてすれ違う。
下りはしばらくは樹林で覆われた展望の無い道が続くが、
この先で展望が開け、急斜面となる。
”岩梯子”が中々出て来ない。 迂回路に入ってしまったのか?
崖を下っている様な急斜面を下って行く。
迂回路に入ってしまったのであれば直ぐに元の道に戻るはずであるが、完全に違う道を歩いているのが判って来た。 ナビテープが次々に出て来るので、登山道ではあるのだろうが、これでは ”キャッスルウォール”に行けなくなってしまう。
結構下ってから、大きくUターンして ”荒地山”へ
登り返す。 大きく時間を無駄にしてしまったが、
”キャッスルウォール”への分岐点が見付かるかが心配。
正規の登山道を見付け、遠く離れた ”荒地山”が近付く地点まで登り返して来る。
道標は無かったが ”キャッスルウォール”への道らし所を見付けることが出来た。
”キャッスルウォール”には登り終えたクライマー3名と
登り中のクライマーが1人居た。
”キャッスルウォール”横の道は垂直に下降する
激しい道で、下りに使う道ではなかった。
しかし、クライマーはこの道で下っているのだ。
”キャッスルウォール”の下端に着く。 '08年06月に講習会でここを
登ったのが懐かしく眺める。 てっぺんのオーバーハング以外は難しくなかったのを記憶している。 今はここでの講習会はしていない様だ。
高座川の沢まで下りて、後は沢道で下山して行く。
沢まで下ると ”キャッスルウォール”への道標が立っていた。
ここから沢を更に登ると ”奥高座の滝”がある様だが、
今日は割愛しておく。 次の機会には行ってみたい。
小学生の低学年でももう少しましな橋を作れるだろう。
大きな砂防堰堤にぶち当たり、右側を高巻きする。
この後、4ヶ所程の砂防堰堤が出て来る。
人慣れしているとは言え、目が合うと突進して来そうで怖い。
ストックで身構えてゆっくりと横を通過する。
ロックガーデン付近はイノシシの出没が多いのであるが、沢で2匹の
大きなイノシシが餌を漁っていた。 ウリボウなら可愛いのであるが。
高座川は六甲山系と思えない程に綺麗な水が流れていた。
ここを渡渉するが、どうも方向が違う様で再び戻って来る。
高座川に沿った雰囲気の良い道を下って行く。
分岐点にはしっかりした道標が立っていたが、
”キャッスルウォール”への記載は無かった。
道間違いで随分と遠回りになってしまったが、
下山1時間42分で ”風吹岩”へのハイキング道
分岐に戻って来る。
”高座の滝”への下り道も結構激しい道であるが、土日には
小さな子供が登って行く姿をよく見掛けた。
落差10m程の ”高座の滝”に戻る。
下山1時間50分にて駐車場に戻る。 朝は自車1台だけであったが、
駐車場は満車状態になっており、更に下の道路にも車が止められていた。
土日にこの駐車場を使うなら、相当に朝早くに来る必要がある。
”高座の滝”の下流に小さな滝と綺麗に出来た ”甌穴”があった。
関西百名山
兵庫100山』   六甲山系では荒地山、ロックガーデンが展望良く面白い
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